予防歯科を知っていますか? そのメリットを解説
こんにちは。
東京都町田市の歯医者さん、タカムラ歯科医院です。
みなさんは「予防歯科」を知っていますか?
昨今では、寿命の長期化に併せて口腔内の健康も重要視されてきています。
なぜなら、歯を失うと毎日の食事の満足度が下がり、QOL(生活の質)の低下につながると言われているためです。
世界一の予防歯科大国と呼ばれるスウェーデンでは1970年代に国をあげて予防歯科のプロジェクトが行われており、日本でも2020年4月から予防歯科の保険適用が始まるなど、生活と口腔内の健康への関心は高まってきています。
今回は、そんな「予防歯科」を行うメリットについて詳しくお話ししていきます。
予防歯科とは?
そもそも、「予防歯科」とはどのようなことを指すのでしょう?
一般的に、予防歯科とは「虫歯や歯周病にならないよう、予防のために歯を大切にすること」を指します。
歯磨きやフロスを使った自宅でのケアと、定期検診やフッ素塗布などを歯科医院で行う処置を組み合わせて行うのが一般的です。
まずはしっかりと虫歯予防ができているかどうか、以下のチェックリストで簡単にみてみましょう。
歯磨きは朝、昼、晩、食後に必ず行っている
食後だけでなく、寝起きや就寝前にも歯を磨いている
歯間ブラシやフロスを使っている
舌磨きをしている
フッ素入り歯磨き粉を使用している
3ヶ月に1回以上歯医者で定期検診を行っている
歯医者で正しい歯の磨き方を教わり、それを実践している
いくつ当てはまりましたか?
チェックが多ければ多いほど、しっかりと予防ができていると言えます。
全然当てはまらない・・・という方も、今からでも遅くはないので、積極的に予防歯科に取り組みましょう。
予防歯科を行うメリット
予防歯科の基本ついてはおわかりいただけましたか?
続いて、予防歯科を行うメリットについてお話ししていきます。
予防歯科を行うことは、先述したようにQOL(生活の質)の低下を防ぐだけでなく、
虫歯を予防できれば痛みや治療のストレスを感じずに済む
治療にかかる経済的な負担が軽減される
毎日の食事を楽しむことができる
口臭の予防につながる
認知症のリスクが軽減される
健康寿命を延ばせる
など、多くのメリットがあります。
もう少し詳しく解説していきましょう。
虫歯予防の重要性
もし虫歯になってしまったらどうでしょう。虫歯が進行して痛みが強くなると何をしていても痛みが気になり集中力が低下する、痛くて眠れないなど日常生活に支障を来してしまいます。
歯の痛みは、頭に近い分、強く感じやすいと言われています。
「ご飯を美味しく食べられない」というのも食事の時間を楽しめない原因となり、ストレスに感じる方も多いのではないでしょうか。
また、進行した虫歯や歯周病の治療は長期化する場合が多く、治療に通う時間を確保する負担や、もちろん治療費用もかかってしまいます。
定期的に予防歯科のために歯科医院に通院すれば、たとえ虫歯になったとしても早期発見・早期治療ができるといったメリットがあります。
口臭を予防する
口臭は自分では気がつきにくく、また人に指摘してもらいにくいデリケートな症状です。
身近な家族であっても口臭に関しては指摘しづらい・・・という方も多く、気づかないうちに周囲の人を不快な思いをさせてしまっている可能性があります。
口臭の原因はいくつかありますが、口の中に細菌が溜まる、口腔内の衛生状態が悪いといった要因がありますので、予防歯科をしっかりと行うことで口臭発生のリスクを軽減できます。
認知症のリスクが軽減される
一見すると、口腔ケアと認知症に何の関係があるの?と思う方もいるかもしれません。
歯が少なくなると、歯応えのあるものを食べにくくなり、柔らかいものばかり食べるようになります。
咀嚼と脳には密接な関係があると言われており、咀嚼しないですむ柔らかいものだけを食べていると、脳の認知機能に問題が起こりやすくなります。
口腔ケアを怠り自分の歯を失ってしまうと咀嚼機能が低下します。すると身体に必要な栄養を摂れず、運動機能が衰えてしまったり、認知機能の低下にもつながってしまいます。
健全な咀嚼力を維持するためには、年齢を重ねても1本でも多く歯が残っていることが大切です。
健康な歯を多く残し、咀嚼力を維持することが認知機能の低下を防ぎ、ひいては健康寿命を延ばすことにもつながります。
そのために予防歯科が重要な役割を担っているのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は予防歯科について解説しました。
予防歯科の必要性はお分かりいただけたでしょうか。
毎日しっかりケアができていると思っていても、どうしても磨き残しや、ケアが足りていない歯はあるものです。歯科医院では、虫歯や歯周病を予防するために必要な処置や、ホームケアのポイントをしっかり指導してくれます。
歯のトラブルが見つかってから歯科医院を受診するのではなく、まずは予防するという意識に切り替え、歯と身体の健康を維持するためにも歯科医院で予防歯科を始めてみましょう。