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小児歯科で虫歯予防できると聞きましたが、具体的にどんなことをするのですか?|町田市の歯医者|タカムラ歯科医院

小児歯科で虫歯予防できると聞きましたが、具体的にどんなことをするのですか?

東京都町田市の歯医者さん、タカムラ歯科医院です。
今回のテーマは「小児歯科で受けられる予防治療」です。
小児歯科は、「子供の虫歯を治す」以上に「子供の虫歯を予防する」に力を入れています。

とは言え、子供の虫歯を治すためではなく予防するために小児歯科に行くのは、
忙しい人ほど面倒に思えてしまうかもしれません。しかし、子供の虫歯予防のためには小児歯科に通うべきで、
ここでは小児歯科で受けられる予防治療の数々をお伝えしていきます。



歯磨きの指導

これは大人にも言えることですが、歯磨きには正しい歯の磨き方があります。
歯磨き粉のスッとした感覚が心地よく、少し磨いただけでも綺麗になった気になりますが、
あくまでそれは錯覚であり、磨き方が悪ければプラークの除去率は50%にも満たないでしょう。

特に子供は元々歯磨きの技術が未熟ですから、大人以上に上手に磨けません。
そこで小児歯科では歯磨きの指導を行い、正しい歯の磨き方を分かりやすく伝えており、
さらに仕上げをする親に向けて、正しい仕上げの仕方の指導も行っています。
フッ素塗布

フッ素は虫歯予防に効果的で、そのため最近ではほとんどの歯磨き粉に配合されています。
小児歯科で塗布するフッ素はそれよりもさらに濃度が高く、
全ての歯に直接塗布することで虫歯菌の出す酸に溶かされにくい、丈夫で強い歯にするのです。

フッ素の効果は歯の再石灰化を促進させる、歯を強化させる、虫歯菌の働きを抑えるなどの効果があり、
3ヶ月~6ヶ月に1回くらいの頻度で塗布すると良いでしょう。
刺激が強いイメージがありますが、フッ素塗布は乳歯が生えそろう1歳頃からでも受けられます。
歯のクリーニング

どんなに綺麗に歯を磨いても、歯磨きには限界があります。
例えば大人の場合、ブラッシングによるプラークの除去率は6割程度であり、
デンタルフロスや歯間ブラシを使ったとしても8割程度…つまり、2割の磨き残しが発生します。

歯のクリーニングでは、そんな磨き残したプラークを綺麗に除去でき、歯をツルツルの状態にできるのです。
定期的に行うことで磨き切れずに溜まったプラークを一掃できますし、
歯のクリーニングは治療の一つとは言え、心地良さを感じるほどです。
シーラント

子供の虫歯で多いのは奥歯です。これは、奥歯は歯ブラシが届きづらくて磨きにくいですし、
奥歯には溝があるためそこに細菌が溜まってしまうのが理由になります。
シーラントは、そんな奥歯の溝を一時的に塞ぐ予防治療です。

専用のプラスチックで奥歯の溝を塞ぎ、そこに細菌が溜まるのを防ぎます。
もちろんですが、プラスチックはシーラント専用のもので身体に害はなく、
その後放っておけば自然に溶けますし、仮に飲み込んでしまっても害はありません。
癖を解消するためのアドバイス

噛み合わせや歯並びが悪くなると虫歯になりやすくなりますが、
では噛み合わせや歯並びは何が原因で悪くなるのか?…その理由の一つが何気ない癖です。
小さな子供の場合、例えば指しゃぶり、舌で歯を押し出す、頬杖、こうした癖が挙げられますね。

とは言え、癖は簡単に解消できるものではなく、もちろん治療して改善するわけにもいきません。
そこで、小児歯科では子供のこのような癖に対して解消するためのアドバイスを行っており、
またどんな癖が噛み合わせや歯並びに影響するのかを分かりやすく説明しています。
予防治療は定期的に受けること

小児歯科で受けられる予防治療を挙げましたが、こうした予防治療の効果はあくまで一時的なものです。
このため、一度受けただけではその後の虫歯を予防し続けるのは不可能で、
確実に予防するためには定期的に小児歯科に通って予防治療を受けるべきでしょう。

これは大人で例えるなら歯の定期検診に等しく、
その都度歯の健康状態も確認するため、仮に虫歯があっても早い段階での発見が可能です。
頻度としては、3ヶ月~6ヶ月に1回は小児歯科に行って予防治療を受けましょう。
まとめ

いかがでしたか?
最後に、小児歯科で受けられる予防治療についてまとめます。

1. 歯磨きの指導 :正しい歯の磨き方を教えるためのもの。親向けに正しい仕上げの仕方の指導もある
2. フッ素塗布 :濃度の高いフッ素を塗布して、虫歯菌の出す酸に溶かされにくい強い歯を作る
3. 歯のクリーニング :歯磨きでは除去しきれないプラークも綺麗に除去する
4. シーラント :専用のプラスチックで奥歯の溝を塞ぐ。プラスチックは自然に溶けていく
5. 癖を解消するためのアドバイス :噛み合わせや歯並びを悪くさせる癖を解消するためのアドバイス
6. 予防治療は定期的に受けること :理想は3ヶ月~6ヶ月に1回の頻度

これら6つのことから、小児歯科で受けられる予防治療について分かります。
子供の頃から虫歯予防を徹底していれば、その子供が大人になった時にも役立ちます。
虫歯予防が大切であることを学んで大人になれますし、
乳歯の虫歯を予防することで、永久歯に悪い影響を与える事態も防げます。